「アリの目」で捉えてみる

3月 6, 2011

今日は、あと1か月程で4歳になる息子と一緒に愛車の洗車をしました。
カーシャンプーをかけてゴシゴシとボディを洗うところまでは
一生懸命手伝ってくれたのですが、さすがに飽きてきたのでしょう。
ワックスをかける頃には、車の周りをグルグルと走り回ったり、
ちょっかいを出してきたりと大変でしたが、
息子の相手をしながら、コツコツとワックスがけをしました。
そのとき、ドアの一部の塗装が剥げていてサビが出ていることに気がつきました。
(洗車の後にはきちんと塗装ペンで保護しておきました)
ボディの細かなところに視線を集中させると、普段では気づかない状況が見えてくるものです。
問題解決の分野では、「アリの目」で物事を捉えてみる、といったことがよく言われますが、
それと似た事柄ですね。

そこで「アリの目」を持ち、問題の原因を見つけて解消した例を一つご紹介します。
ある職場において、何となくメンバー同士にまとまりがない、
という極めて抽象的な問題がありました。
多くのメンバーがそれに気づいていましたが、何をどうすれば良いかが分からず、
誰も口にせず、そして解決しようともせず、時間ばかりが過ぎていきました。
「これではいけない!」
メンバーの一人であるOさんは、いよいよ解決に向けた行動に出ました。
何となくメンバー同士にまとまりがない、という捉え方だけでは極めて抽象的なので、
メンバー間の情報共有・意識共有という点にスポットを当てて
「アリの目」で細かく観察していきました。
例えば、朝礼の時間において各自がその日の予定を伝える際、
「今日はいつもどおりです」
とだけで終わっていることが多いものの、周りの人は何も質問しない。
しかしながら、その人がその日何をしているのか、
きちんと把握している人はほとんどいない。
ということが見えてきました。
これはほんの一部であり、その他数多くの問題となる事象が確認できました。
そこでOさんは、アリの目で見つけた事象一つひとつを
解決するよう職場に働きかけていきました。
先の朝礼の例では、その日において、いつ何をするのかをきちんと伝え、
且つ、手助けをしてもらいたい事項があれば他のメンバーに
投げかけるようにルール化していきました。
すると意外にも手助けしてもらいたい事項が出てくるようになり、
メンバー同士が互いに手を差し伸べ合うようになりました。

一度に多くのことを変えるのは不可能なので、無理なく段階的に進めていきました。
こうした中、徐々にではありますが、メンバー間のまとまりができ始めたのです。
各メンバーもそれに気づいているらしく、
職場が良い方向に変わっていくことを楽しむように、
加速度的に個々の問題が解消されていきました。

つまり、抽象的な問題でも「アリの目」で、
細かなレベルの問題にまでブレークダウンして捉えることで、
ひいては解決への道筋が見えてくるといえますね。

二瓶 哲

Leave a Reply