最後の1分まで相手と全身全霊で向かい合う

1月 24, 2011

先日、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました。
本番組は私が好きな番組の一つであり、できる限り録画しておき、
気に入った内容については保存しています。
先日は院内学級(病院に入院している子供達が通う学校)の教師である
副島賢和氏のドキュメンタリーでした。
子供達に各教科を教えるのみならず、
病気を抱えているという不安、家族に迷惑をかけてしまっているという
思いに苦しむ心を解きほぐし、光をあてていくという働きかけを
日々全力で行っている姿を見て胸を打たれました。
番組では、いくつかの場面が紹介されており、
全てに学ぶべき事柄がありましたが、今回はその中の一つをお伝えします。

ある小学生が1週間入院することになり、院内学級に通うことになりました。
この生徒(以降A君と称します)と接する中、
「退院しても学校にはあまり行きたくない」という思いがあることに気づきます。
副島氏は何とかA君の心の扉を開き、通学に前向きな思いを持ってもらおうと
A君の行動をじっくりと観察したり、対話の中から原因を見出そうとしたりします。
なんとその働きかけは退院する直前まで成されます。
A君の心の重荷が軽くなったのは退院当日、副島氏が病室まで出向いて
A君のみならずお母さんも交えながらやり取りを行うことで実現できました。
退院時はエレベータまで見送りに行き、
「苦しくなったらいつでも僕のところにおいで」と声をかけていました。
最後の1秒まで全力でA君と向き合っておられました。

上記の内容を研修講師活動に照らしてみることで重要ポイントを再確認できました。
研修講師として活動するうえで、インストラクションするテーマについて、
受講者に知識や技能を身に付けてもらうことは当然のことです。
それに加え、いかにして受講者の心に光をあて、意識・無意識のレベルにまで影響力を
及ぼしていけるのかを考え実践することも大切であると考えます。
「そこまでする必要があるのか」という意見もあるかと存じますが、
私はそこまでを視野に入れていきたいと考えています。
そのためには、受講者をよく観察し、その人の心に影響を与えられそうな
扉を見出し開けていきます。
しかも、それは研修が終わる最後の1分まで全力で向かい合うということです。
(最後のひと言で心に影響を与えられる可能性もあります)

これからも日々研鑽です。

二瓶 哲

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