タイガーマスク運動と人の心的作用

1月 15, 2011

今、世間ではタイガーマスク運動が話題になっていますね。
タイガーマスクというアニメのヒーローの名義で児童福祉施設などへ寄付をするという
出来事が相次いで起こっています。
先週の時点で全国で150件以上が確認されているそうです。
寄付をされた方は心のどこかで「寄付をしたい」という思いを抱いており、
タイガーマスク運動というきっかけができたことで行動として表出されたのでしょう。

ここでは、タイガーマスク運動を心理学という観点から捉えてみたいと思います。
人には、自分にない名声や権威に自分自身を近づけることによって自分を高めようとする、
他社の状況を自分のこととして取り込んでいく、という心的作用が備わっています。
これは「同一化」といい、心のバランスをとる自らの働きかけである
「防衛機制」の一部とされています。
タイガーマスク運動においては、自ら寄付という行為を行うことで
タイガーマスクに自分を近づけていくという作用が見てとれます。
日常的な出来事で「同一化」を捉えるとするならば、
例えば、芸能人の身に付けている服や小物を身に付けてみたり、
カラオケで人気アーティストの歌をその人になった気分で歌ってみたり、
といったことが挙げられます。
つまり、私達も日頃の生活の中で「同一化」を行っていることは少なくないといえます。

先に「同一化」は心のバランスをとる「防衛機制」の一部である、と述べました。
心のバランスは自ら意識して保つことができます。
腹の立つことがあれば、大声で「バカヤロー!」と叫んでみる。
(適切な場所を選ぶことを忘れずに)
苦しいことがあれば、自分で自分を誉めてみる、などいろいろありますね。

皆さんは自ら意識して取り組む、
心のバランスを保つための方法を何か持っていますか。

二瓶 哲

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